実践キャリアネット

【会員コラム-No.12】(キャリアネット通信 2023-No. 7)

今月は運営委員からのコラムです。

〈通信販売等の「ダークパターン」〉
今では私たちの生活に欠かせない通信販売ですが、インターネット通販サイトの6割以上のサイトに、なんらかの「ダークパターン」が潜んでいるというデータです。私の感覚では、もっと、ほぼほぼ100%にあると思っています。

「ダークパターン」とは、利用者が無意識のうちに、不利になる行動へと誘導される、巧妙にデザインされたパターンの総称です。
例えば、「お試し500円」と表示され、すぐに申し込みの入力画面が出るような作りも、実はその画面の1番下まで見ると定期購入でその後5回以上買うことが条件として書かれていたりするのですが、そもそも下の方を読ませないような作りになっています。
また、特別価格で購入できるのはいつまでとか、残り何個と煽ったり、ホテル予約サイトでは、今何人が見ています、とすぐにポチッとしないと予約が取れないと焦らせるような表示も、正常な判断力を失わせる手法です。
送料無料を選んだら(1番上に大きく出てくるのでつい選んでしまう)、サブスク契約になっていて、その後毎月、利用しないサブスクサービスの料金が引き落とされているということもよくあります。
解約しようとしても、解約の方法が分かりにくい、電話をしても繋がらないというのも類型の1つです。

ここに紹介したのは、ほんの一例です。「ダークパターン」と検索すると、いろいろな消費者を騙すような手口が紹介されています。前もって知っていれば、少し冷静な判断ができると思います。
もし消費者トラブルになった場合には局番なしの「188」(嫌や!イヤヤ)で、最寄りの消費生活センターに繋がりますので、相談してみると、アドバイスがもらえると思います。
(KT)