実践被服科会

実践被服科会 見学会の報告

★「富岡製糸場と絹産業遺産群を巡るバス旅」

富岡製糸場正面

平成27年9月15日(火)に39名が参加。
爽やかな秋晴れの下、本庄早稲田駅を出発。



*「田島弥平旧宅」へ。

田島弥平(1822年~1898年)は、近代養蚕法「清涼育(せいりょういく)」と近代養蚕農家建築の基礎を作った。蚕は年によって収量の差が大きい。自然の通風が重要であると発見。「清涼育」を考案し安定した繭の生産につなげた。屋根の上のヤグラを特徴とする蚕室にて、風通しをよくして行われる手法であり、瓦屋根に取り付けてある換気設備にそれを見ることができる。

田島弥平宅
田島弥平旧宅


*教育機関「高山社跡」を見学し、当時の養蚕技術を学ぶ。

高山社養蚕室

高山長五郎は文政13(1830)年~明治19(1886)年の養蚕業者。これまで清涼育のほか、寒冷地域では蚕室を暖かくする温暖育が行われていた。長五郎は2つの様式を取り入れ、外気の条件に合わせて、風通しと暖気とを使い分けて育成する手法を確立した。


ときわ荘

*ランチタイム

昼食は、割烹旅館ときわ荘本館(有形文化財旧櫛渕家住宅母屋)にて、素晴らしい庭園を見ながら名物のこんにゃく会席に舌鼓。

*いよいよ富岡製糸場へ

「富岡製糸場」は、明治5年(1872)明治政府が設立した官営器械製紙工場で、主要な施設は創業当時のまま完全に残されている。

繰糸所は富岡製糸場の中で中心的な建物で、木骨レンガ造りである。フランスから輸入した大きなガラス窓によって採光がなされている。300釜のフランス式繰糸器が設置され、当時としては世界最大規模であった。2014年に絹産業遺産群とともに世界文化遺産に登録。

富岡製糸場
富岡製糸場(繰糸所内部)

絹産業遺産群の内、3遺産を効率よく巡ることができました。旅の最後は「校歌」を斉唱して帰路に着きました。


富岡〜集合写真